厚生労働大臣宛に要望書提出


                                       平成13年1月22日
 厚生労働大臣
  坂口 力 様

            臓器移植医療に対する要望書


 今日、難病のため臓器移植を必要とされる患者は相当数にのぼり、医療実態の重大な関心事であることは周知の事実としてご承知のことと存じます。 こうした難病に苦しまれる方々が脳死判定基準の整備や医療行政の遅れとドナー不足等の理由から、命の保証のない国内移植を諦めて国外にその道を求めていることは大きな社会問題と思います。死の淵に立たされ、藁にもすがる思いで高額費用を賭してまで国外移植に希望をつながなければならない患者に対して、私たちは社会的、人道的立場から支援に立ち上がっております。
 しかし、この活動は並大抵のことではなく、活動・運営に携わって初めて分かる支援の難しさや、「なぜ日本で求める医療が進まないのか」といった憤り、理不尽さを強く感じております。
 NPO日本移植支援協会が開催した「支援会代表の集いにおいて、提唱された要望を総括し提出致します。日本において、一日も早く欧米並みに移植医療が普及することを希求します。そのために以下のことを強く希望致します。

1.ドナーの意志が確実に生かされるよう脳死判定基準を整備する。
2.書面による意思表示が無くとも、家族の同意で臓器提供ができるようにする。
3.15歳未満の子どもでも臓器提供ができるようにする。
4.国内に小児移植医療施設を設置する。
5.国内における臓器移植にかかる費用を健康保険の適用とする。
6.渡航移植者に助成制度を確立する。


 「朱里ちゃんを救う会」 野村英次       「樋口健太郎君を救う会」 江波戸満枝
 「三好豊治さんの命を救う会」 田中啓三   「たかや君を救う会」 井上富美子
 「華子ちゃんを救う会」 中川昌久       「永幡勝則君を救う会」 坂元省吾
 「曜子さんを救う会」 土屋まり子        「畑としき君を救う会」 服部倫子
 「勇貴君を救う会」 高橋和子          「むつみ君を守る会」 永井 孝
 「砂川亮君を救う会」 大口淳子        「日向子ちゃんを救う会」 田中美穂
 「辻あさとちゃんを守る市民の会」 西村 謙
 「カトリック高田教会玲菜ちゃん支援の会」 笹川克典


読売新聞・毎日新聞に掲載されました。